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小説家は懺悔する (キャラ文庫)

小説家は懺悔する (キャラ文庫)

 

読み終わった。今三冊目を読んでいる。

菱沢さんの文が好きでちまちまと集めては読み進めている。

攻めが過去に二度目の前から大切な女性が消えてしまうという経験をした人で、色々あって受けが攻めからの愛情を上手く受け取ることが出来ず色々あった際に言った言葉が悲痛で読んでいて辛かった。
結婚した、籍を入れた。でもそれは相手にとっては引き止める術にはならなかった。自分は相手と一つだと信じて疑わず、同じであるのだと思っていたらそうではなくなっていていなくなっちゃった。

 

私にとって菱沢さんの文章って深夜。静かで密やかででもはっきりとしたアイデンティティがある。この静かさと淡々とした冷たさのような質感がたまらなく好き。

 

好きだという感情の際限のなさ、好意の永遠性と不安。そのどちらもが常にある感じ。

すごく眠いから寝た方がいいとわかっているんだけど、この時間の読書がやめられない……。